top of page

自分らしく生きるための3つの提案



●自分らしく生きるって、なに?

「自分らしく生きる」って言葉を最近よく見たり聞いたりする。


この国では思想の自由、表現の自由、職業選択の自由が保証されているのに、なぜわざわざ「自分らしく生きたい」と願う必要があるのだろうか?


私も自分らしく生きたい、と思っている大勢の中の一人だ。

そもそも論はさておき、結論として自分らしく生きる方法を3つ提案する。


●結論:自分らしく生きるための3つの方法

1.自分の好き嫌いに忠実になる

2.自分らしさを発揮できる場所を見つける

3.自分と淋しさに向き合う


1.好き嫌いに忠実になる


私の考える解決策は自分の直感と好き嫌いに従う事だ。

自分の好き・嫌い、良い感じ・嫌な感じ、しっくりくる・しっくりこない、気持ちいい気持ち悪い、といった直感を重視すれば良いと思う。

人間の無意識の判断は自分が思っている以上に正確だ。

今起こっている様々な状況、自分の置かれた立場、これまでの経験などの情報を全て網羅して論理的に判断しようとすると、情報量が膨大すぎて意識では処理しきれない。

処理しようと思ってもとても時間がかかる。

そんな場面でも無意識は生き延びるために高速で情報を処理して結論を出すのだ。

無意識(感情)が出した結論を意識(論理)で検証するくらいが良い。

損得抜きでなんとなく好きだと思った事や人とはうまくいく。

反対に嫌悪感や恐怖や不安といった直感は身を守る。

ゴルゴ13は「おれがうさぎのように臆病だからだ……だが……臆病のせいでこうして生きている」と言っている。

成功率99.9%のプロフェッショナルが言うのだから間違いない。

0.1%しか失敗しないことも凄いが、そもそも1,000回仕事をこなしたことがもっと凄い。

いや、この話はこのくらいでやめよう。

「くだらない前置きはやめて、さっさと仕事の話をしろ」とゴルゴから言われそうだ。


要は、普段直感で感じている事を意識するようにして、自分はこんな事が好きでこんな事が嫌いなんだと自分を理解しようとするのだ。


2.自分らしい場所を見つける


限られた才能を活かした生き方を探す。

多くの人と同じように僕は多才でも天才でもない。

しかし限られた才能でも、限られた特定の分野で磨けば十分に通用する場合がある。

場所を見つければよいのだ

僕の場合、中学生のときに野球選手に憧れて野球部に入ったが全然だめだった。レギュラーの選手にもなれなかった。身体的にも精神的文化的にも向いていなかった。

高校では空手を始めたが、これは野球よりは向いていた。

部の代表選手になって1回戦で負けることは少なかったように思う。

この違いは自分の才能と努力(内部環境)もあるが、その他の要因が大きい。競技に求められる能力、競技人口、所属した部の部員数やレベル、その競技特有の文化など(外部要因)によるものだ。

内部環境と外部環境を完全に分析して結論を出すことはできないので、ある程度検討したらやってみることだ。

やってみたら意外と向いていたとか全然だめだとかがわかる。

向いていなかったらさっさと他に向いている競技を探せば良い。


わかりやすくスポーツの話で説明したが、大人の世界では仕事選びが大切になる。

起きている時間の大半を仕事と通勤に使っているのだから。

僕の場合、上場IT企業で働いた時期がある。営業成績は全国1位だったから少しは向いていたかもしれない。

でもこれをずっと続けるとおもったら嫌になった。

つまり少しは向いているけど好き嫌いが合わなくなったのだ。


そこで独立して今の仕事についた。

この仕事は好きだと感じたし、向いていると言われた。

好きだと感じた瞬間は、自分が提案した事で企業の業績が改善したり社長の長年の悩みが解決したりすると「なにこれ?この仕事めっちゃ面白いんだけど!」といった感じだった。

また社長や支援機関の方々から「林さんこの仕事向いてるよ」と言ってもらうと正直驚いた。「いままでこんなに向いてるとか言われた事ないんだけど?もしかして自分のちっさな才能がハマる場所を見つけた?」と思った。


一生に一度見つけられるかわからない宝物を見つけた感覚だった。


3.自分と淋しさに向き合う


自分らしくいられるという実感は、自分の人生をコントロールできているという感覚と等しい。

自分を信じて自分の軸を持つということは、淋しさを伴う。

このことは

でも書いた。

他の人がなんと言おうと私は私で行くのだから、一人になることも多いし他人に自分の考えを強制できない。

他人の生き方を批判する事に時間とスタミナを使っていたら、自分に向ける時間とスタミナがなくなってしまう。

そんな人が自分らしい生き方を見つけるのは無理な話だ。

自分の事を棚に上げて有名人の不誠実を騒いでいるより、もっと自分のやる事に集中した方がいい。

毎日ビールを飲みながら野球中継を見るより、もっと自分のバッターボックスに立った方がいい。

自分の影響力が及ぶ範囲に時間と労力を集中しよう。


自分らしくあるためには自分を丁寧に扱う必要がある。

良い結果が起きたから自信がつくのではない。

自分は価値があると信じる思い込みと気分が機嫌の良い自分をつくり、機嫌の良い自分が積極的な行動を起こし、積極的な行動が良い成果を生む。

結果が出ないから自信が無いと言うのは、結果に自分が振り回されている。

反対に、自分を信じてあげるのは自分で未来をコントロールしている。


以上が僕の3つの提案だ。

この3つを実行するためには必ず独立・起業しなければならない、という事ではない。

大きな組織にいるほうが輝く人もいるし、起業したほうが輝く人もいる。


●林の言うことは参考になるか?


ここまで、いろいろ書いたが、私の言っていることには残存者バイアスがかかっている。

残存者バイアスとは、生き残った人からしか意見やデータを取れない(退出・敗退した人のデータを取ることはできない)から、意見が偏ることだ。

例えば、宝くじにあたった人に「宝くじに当たるコツはなんですか?」と聞いて「買わないと当たりませんよ」と言われたとする。

それは事実であるが、その他大勢の当たらなかった人の意見は反映されていない。

宝くじは「愚か者に課された税金」と言われるほど還元率が低いのに。

残存者だけの意見を聞いて判断するのは危険だ。


だから、林はたまたま運が良くて生活できているから好き勝手なことを言っている、というのも事実だ。

しかし、この記事を読んでいる数少ない読者は僕と感性が似ているはずだ。

有名人でもない地方の零細企業社長の記事を最後まで読んでくれたのは、なにか共鳴する部分があるからだろう。

僕とキャラが似ているのだから、お互いに近い感覚や才能をもっているのではないか。

全員にとって参考になる提案でなくても、この記事を最後まで読んだ皆さんにとって参考になる可能性が高いのではないか。

お会いすることがあれば、この記事について意見を聞かせてください。


まとめ

生きる楽しみは、自分の才能が輝く場所を見つけて、生きている間に使い尽くすこと。

明日から新年度と言う方も多いと思います。

人生をたらふく味わい尽くしましょう。




閲覧数:108回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page