生成AIパスポート試験で「AIの全体像」がスッキリ分かった

なぜ中小企業診断士である私が受験したのか？

AIについて、「なんだか難しそう」「ウチの会社には関係ない」と、敬遠している方も多いと感じます。

私は普段からコンサルティングサービスの一部として中小企業のDX推進支援を行っています。

経営者の方々と接する中で、AIやDXへの漠然とした不安を感じる声をよく耳にします。

しかし、これからの時代、AIは単なるツールではなく、経営を飛躍させるための重要なパートナーになります。

AIが人類を幸福にするかは疑問が残りますが、経営と言う戦場の中で強力な武器があるのに使わなければ負けてしまいます。

そこで今回、私は効率的に勉強するために『生成AIパスポート試験』を受験しました。

結論から言うと、この試験はITやプログラミングの知識は一切不要で、誰でも理解できるレベル。そして何より、AIの「全体像」がスッキリと整理され、体系的な知識を得ることができました。

中小企業の経営者や支援者が、なぜAI基礎知識を持つべきなのか？私の勉強法と合わせて、その理由をお伝えします。

誰にでもおすすめできる3つの理由

この試験は、特にAIやITに苦手意識を持つビジネスパーソンにこそ、強くおすすめできます。

1. ITが苦手でも大丈夫な「誰でもわかるレベル」

プログラミングや統計学などの専門知識を問われることはありません。AIの基本的な概念や活用事例を中心に学べるため、AIやITに苦手意識がある人でも、この資格をとれば少しだけ自信になります。

知識を体系化することで、AIベンダーや開発企業との商談でも対等に話せるようになり、丸投げして言いなりになる事を防ぐことができます。

2. AIの全体像が体系的に理解できる

簡単でも一応資格試験というだけあって、学習内容は網羅的かつ体系的です。

AIが学習する仕組み、モデル別特徴、活用方法とリスク、そしてAI関連の法律・権利（著作権など）などが幅広く理解できます。

特に、中小企業が今後AIを導入する際に避けられない著作権や情報セキュリティのリスクを事前に把握できる点が重要です。最初に体系的な基礎知識があると、今後のAI関連の読書や学習が格段に楽になります。

3. 忙しい経営者でも受験しやすい「手軽さ」

インターネットに接続できれば、自宅や会社のパソコン、スマートフォンで受験可能です。受験会場に往復したり、スケジュールを調整する必要がありません。多忙な中小企業経営者や個人事業主の方にぴったりです。

私の効率的な勉強方法（スキマ時間を最大限活用）

かなりタイトなスケジュールの私ですが、主な勉強法は仕事の移動中に音声データを聞くことでした。机に向かっての勉強はしていません。

聴く学習以外は、マッサージチェアに座って、スマートフォンで模擬試験を解いたくらいです。

IT関連の資格を持っている人や中小企業診断士はこれくらいの勉強で合格できると思います。全くの初学者でもおそらく30時間から50時間程度勉強すれば大丈夫だと思います。効率的にスキマ時間で対応できます。

ちなみにこの記事はインフルエンザ予防接種の待ち時間で書きました。

知識があると「経営の景色」が変わる

出張先のホテルでブラタモリという番組を見て思ったのですが、知識がある人は地層を見ても、道を見ても、街を見てもたくさんの発見をして人生を楽しむことができます。

このことはAIの知識についても同じです。AIがいかに広大な知識をもっていたとしても、人間自身に知識がなくて良いということにはなりません。

なぜなら、AIが出した分析結果や提案が自社の経営戦略やビジョンと合っているか、最終的な判断を下すのは経営者自身だからです。

基本的な知識があることで、AIを単なる道具ではなく、真のビジネスパートナーとして活用できるようになります。

新しいことを知ることは、限りある人生を楽しむこと、そして事業を成長させることにつながります。

これから観たい映画

生成AIパスポートの勉強で知ったAI開発の歴史的背景や今後の可能性を元に、もう一度AIが登場する映画を観直してみたいと思います。

特に『ブレードランナー』と『ブレードランナー2049』の世界観を今の知識で観直してみたら、以前とは別の感想を持つかもしれません。

AI時代の経営戦略

生成AIの基礎知識はスタート地点です。それを「具体的な事業活動」に落とし込み、成果へと昇華させる必要があります。

今後も『生成AI時代の業務変革・DX戦略支援』を現場の経営支援やセミナーを通じて提供していきます。

AIを使いこなす側になるための最初の一歩をサポートさせていただき、経営の景色を変えるお手伝いができましたら大変光栄です。

お気軽にご相談ください。